子宮がんの検査で「精密検査要」との診断を受け、その後の検査でLEEPによる子宮頸部円錐切除術を受けることになりました。そのいきさつと、円錐切除術の6日後に大出血して縫合手術に至るまでの体験を記しておきます。
手術に至った経緯
30代後半から子宮がんの検査で「精密検査要」の診断を受けていました。3人の娘たちの子育ても、ひと段落した頃からです。ただ細胞診の結果は、毎回ⅡからⅢaの異形成の観察域を間を行ったり来たりしていました。
かかっていた総合病院の婦人科がなくなったことが2回、また、引っ越しが多くクリニックも数か所転院しています。
50代になって更年期障碍治療を受けるようになったので、かかりつけのレディイースクリニックで3か月ごと子宮がんの検査を受けていました。
レディースクリニックでは、子宮内のウィルス検査なども行っていたのですが、手術という判断には至りませんでした。
| 細胞診 | |
| Ⅰ | 正常 |
| Ⅱ | 炎症 |
| Ⅲa | 軽度異形成 |
| 中等度異形成 | |
| Ⅲb | 高度異形成 |
| Ⅳ | 上皮内癌 |
| Ⅴ | 癌 |
現在かかりつけのクリニックでも一時期、検査結果は「正常」になったのですが、今回、また軽度異形成となったため、先生から大きな病院の婦人科で検査をしておくことを勧められ、紹介状を書いていただきました。
---2017/04/06---受診
紹介状を持って、大病院の婦人科へ。コルポスコープと組織検査を受けました。子宮入口の拡大写真を見せていただきました。
こんなにはっきり見るのは初めてのことです。確かに子宮入口近くに周りと色が違う箇所があります。
下は先生から説明を受けたときのものです。あらかじめ子宮の図が印刷された紙に先生がペン書きしながら説明してくれました。
---2017/04/20---受診
細胞診の結果は、Ⅲa 中等度異形成。
5/2に手術となりました。
子宮の内側は軽い炎症はあるけれども、問題はないとのことでした。
コルポスコープ
組織検査（生検）
円錐切除
子宮単純全摘
今回も印刷済みの子宮の図にペン書きしながら説明してくれました。
日帰りのLEEPによる子宮頸部円錐切除術
---2017/05/02---受診
手術前は食事制限など何もなく、当日は生理用ナプキンだけ持参するようにとのことでした。
診察台に座ると切除する箇所をマーキングされ、麻酔は4か所おこなわれました。
麻酔はやはり痛いですね。ズーンとくる感じです。15分ほどで終了しました。
手術後、診察室でホルマリン漬けにされた切除した部分を見せられたのですが、気持ち悪くてしっかり見ることができませんでした。
ピンク色だったという記憶だけあります。
切除した部分は病理検査に出して、結果は2週間後に判るとのことです。
注意事項として、術後１週間ぐらいはおりものが続く。その後の１週間から3週間の間に出血することがあるとのことでした。
| 手術日以降 | |
| 第一週目 | おりものが続く、少量 |
| 第二週目 | 出血しやすい |
| 第三週目 | 出血しやすい |
| 第四週目 | 出血しやすい |
先生との一問一答です。
更年期障害の治療薬は、継続していいそうです。
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HRT（ホルモン補充療法）もヨガも楽しく前向きに継続中
しばらくは、HRT（ホルモン補充療法）を継続していくつもりです。今度は途中で勝手に止めたりしないで、しっかり先生と話をして治るまで継続していくつもりです。しかし、体調はすんなり良くはなりません。吐き気が続き、不整脈を起こしたりしました。
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手術した日の入浴は禁止。翌日からはOK。
手術費用（日帰り）
会計では14,740円を支払いました。そして、薬局で抗菌薬を2日分いただき帰宅しました。お薬代は、520円でした。
入院での手術なら、もう少し費用がかかるでしょうけど、日帰り手術の場合の費用は、15,000円ぐらいです。
1回目の病理検査で8,290円、術後の縫合手術時に220円、最後の診察時に970円の支払いでした。
手術をした病院での支払いは、全部で24,220円ということになります。
LEEPによる子宮頸部円錐切除術の術後
動けないことはないですが、やはり鈍く下腹部が痛いです。2日目から少量の血液交じりのおりものがだらだらと続きました。出血はほとんどありません。
少し鬱状態になりそうな感じでしたが、3日目、4日目ぐらいはお散歩にも出かけるぐらいの気分にもなっていました。
大出血（レバーのような塊）
---2017/05/08---受診
朝、小さな血液の固まりが出ました。その後からです。
トイレへ行く都度、血液の大きな塊がどど～っと出るようになりました。レバーのような大きな塊です。
下腹部も鈍く痛みます。
明らかに月経とは違います。急いで病院へ電話をして予約をとりました。夜用の分厚い生理用ナプキンをあてて、病院へ急ぎました。
婦人科へ行って受付を終えると、すぐに呼ばれました。そして、縫合手術です。
血管の一部が切れていたようです。5分ほどの手術でしたが麻酔もなく痛かったです。
縫合手術の後、診察室で先生のお話があったのですが、動脈系の血管が切れた場合は血液の固まりが出るとのこと、静脈系であれば自然に治まることもあるそうです。
病理検査の結果はまだ出ていないので、来週の予約日にお知らせします。
ええ～っ、また出血するかもしれない？！
ああ、あのレバーのような出血だけは、もう経験したくないのですが。(>_<)
先生が術後2週間目から出血しやすくなるから、遠出しないようと言われたのがよ～くわかります。あれだけ出血したら…。ヨガもやってはいけない理由がよくわかりました。
今日は入浴はしないでシャワーだけにするようにと。なんだか疲れて、シャワーも浴びずに寝入ってしまいました。
下腹が鈍く痛んでぐっすり眠れず、朝方、下腹の痛みもなくなって、ようやく眠れました。
縫合手術の後は、出血はすぐに少量になりました。
病理検査の結果
---2017/05/15---受診
病理検査の結果は、一番悪いところでも「CIN2（中等度異形成）」だったということです。
異形成の箇所は綺麗に切り取ることができているので、次回はかかりつけのクリニックでの定期検査、7月か8月の検査で良いとのことです。
かかりつけの先生にお手紙を書いていただきました。
この後、出血することはありませんでした。
ともかく、子宮頸部円錐切除術は、無事ひと段落しました。ほっ。
これで癌になるかもしれない細胞はきれいさっぱりなくなりました！
後10日経ったら、ホットヨガも復活です♪
3か月後に子宮がん検診をかかりつけのクリニックで受診しました。
結果は陰性でした♪
バンザーイ！！ 切除したのですから、当たり前ですが。(^-^)
追記まだ、かかりつけのレディースクリニックで、3か月おきの子宮がん検診を受けています。今のところ、「陰性」が続いています。
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更年期障害の治療（HRT）を継続して卒業するまで
更年期障害の治療は、継続中です。前と変わったことは、ヨガレッスンがホットヨガから常温ヨガへ変わったことです。そのきっかけとなったのは、脱水による不整脈を起こしたことです。血液検査の結果は良好なので、ホルモン治療を止める時期は近いようです。
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まとめ
子宮頚部円錐切除術を受け、術後大出血を経験した身としては、やはり子宮頸がんの検診は重要だと思いますし、子宮頸がんの発生は、安全に予防できるのであれば、予防できたほうがいいと思っています。
私の場合、50代後半で自営業という環境だったので、手術に躊躇することはなかったのですが、フルタイムで働きながらでは難しい選択になったかもしれません。
手術は日帰りでできたとしても術後のことを考えると、やはり悩んだと思います。子宮頸部円錐切除術の術後に大出血するケースは少ないと聞いていますが、それでも術後に大出血しないという確証はないのですから。
とは言っても、ドクターから手術をすすめられたら受けるしかないとも思います。
今は、手術して本当に良かったと思っていますし、長年の不安が一掃されて晴れ晴れとしています。
とてもいい記事があったのでリンクしておきます。
「子宮頸がんは働き方の問題でもある」32歳、ある女性の選択 （BuzzFeed Japan） - Yahoo!ニュース